野球にハマったど素人が気まぐれに更新するブログ

野球未経験ながら野球の面白さにどっぷりハマった筆者が茨城野球中心に気まぐれに更新していく野球ブログです。茨城の球場に出没。G-TIMESにて野球記事を執筆しています。

線が細かった技巧派左腕が進化!常総のエースナンバーを背負い続けるプロ注目左腕が迎えるラストサマー

デビュー戦が県準決勝!1年生ながら強心臓ぶりを見せた鈴木昭汰

初めて見たのは鈴木が入学したばかりの、春季茨城県大会準決勝vs水戸工。この日は、常総の仕上がり具合と母校である水戸工が対戦するということで足を運んだ。中学で日の丸を背負った投手が常総に入学したのは聞いていたが、まさかここで先発してくるとは思わなかった。

春季茨城県大会準決勝
常総学院3-0水戸工
この日がデビュー戦となった1年生の鈴木昭汰。1年生とは思えない風格。125〜132㌔程のキレのある直球とスライダーを上手く使い分け、水戸工打線を打たせて取る投球を見せる。何度もピンチを背負いながらコーナーを上手く使った投球で3 2/3イニングを無失点で抑え、チームも茨城屈指の左腕後藤擁する水戸工から3点を奪い3-0で快勝した。この時の鈴木の印象はコーナーを上手く使う技巧派左腕という印象で、どう育っていくのだろうかと思っていた。

夏の茨城県大会準決勝
藤代5-1常総学院
この日は途中から水戸市民球場に参戦。すでに藤代にリードされている展開だった。注目の1年生鈴木は8回裏に登板。5点目となる1点を失ったが、やはり1年生とは思えない堂々とした投球は素晴らしいものだった。

1年秋から常総のエース。下級生エースが奮闘し上級生にも刺激
1年秋からエースナンバーを背負った鈴木。秋の関東大会では、初戦の佐野日大戦で1失点完投。続く平塚学園戦で好リリーフを見せ、見事センバツ出場を勝ち取った。2番手の樫村、菅原、井上も他チームでは背番号1を付けててもおかしくないレベルだ。

センバツ準々決勝
大阪桐蔭5-3常総学院
一冬越えて、心身ともにパワーアップした鈴木。球速も最速140㌔前後に上がり、コントロールも上がってるように見えた。内外を上手く使う従来の投球に力強さが備わり、簡単には打たれない投手になってきた印象だ。結果的には5失点したが、大阪桐蔭相手でもコーナーを攻め、強気の投球で打たれた印象を残さなかった。しかし甘く入った球を確実に仕留める大阪桐蔭はさすがだと感じた。

1年の時とは見違える成長を見せた2年夏、そして横浜を倒した秋。
センバツ8強入りし、夏の県大会で優勝候補筆頭の常総学院だったが、県4回戦で東洋大牛久に敗れ、早くも幕を閉じてしまう。しかし、敗れた中で鈴木の投球は見事なものだった。満塁のピンチに登板し決勝犠牲フライを打たれたものの、それからは伸びのある直球とスライダーで三振を量産。昨夏は制球力で勝負していたのがこの夏は、意識して力で打者を抑えられる球威を身につけていた。すでにこの時点で、茨城No. 1左腕を名乗れるほどの力を持っていると感じた。

2年連続で迎えた秋の関東大会は、初戦で優勝候補の横浜相手に10奪三振1失点完投。続く日本航空戦では、打たせて取る投球で1失点完投。決勝こそ木更津総合に敗れたが、今度こそセンバツ優勝。そう思わせてくれる活躍ぶりだった。

センバツ1回戦
鹿児島実6-2常総学院
テレビ観戦だったのであまり細かく言ってもあれなんだが、初回の鈴木の投球は、物凄いものだった。直球、縦のスライダーは松井裕樹(桐光学園楽天)を彷彿させるほどのキレがあるように見えた。「これはいける!」と確信してしまったほど笑。しかし、結果的には8回4失点。力で勝負し甘く入った球を打たれ、コーナーを突くも四死球で崩れてしまった。失点してからは、思い切りの良い投球が出来ていたように見えたかな。鹿実打線もしっかり鈴木対策をしてきた。相手を褒めるしかない。

春に負けて良かったと思える夏に
1年時は線が細く制球で勝負していた投手が、今は最速140㌔を超える直球と多彩な変化球を身につけた。そして持ち前の制球力は健在だ。さらに、秋の関東で1番、センバツで5番を務めるなど打撃センスも光る。素材的にも大学というよりプロ向きではないか。1年夏から2年夏での進化した姿に驚かされた去年。そして最後の夏となる。今年はセンバツの悔しさを胸にどれほどの進化をしているものか。非常に楽しみ。自身も2年連続で夏の甲子園を逃している。3度目の正直で今度こそ夏の甲子園へ。JOSOのエース 鈴木昭汰のラストサマーが開幕する。写真は2年秋