王者常総か?霞ヶ浦か?夏も金星狙う石岡一か?今年の茨城は一層熱い!夏の茨城大会展望
夏の茨城大会まで、すでに1カ月を切りました。1週間後には運命の組み合わせも決まります。そこで、昨夏もやらせていただきました夏の茨城大会展望。今年は、ブログにて書かせてもらいたいと思います。見ていないチームもあるので、簡潔になってしまうところも出てきてしまうと思うので先に謝っておきます、ごめんなさいm(_ _)m
センバツ初戦敗退から進化した名門!夏の王座奪還狙う優勝候補 常総学院
2013年以来の夏の甲子園を狙う名門
春の茨城大会の覇者でセンバツ出場の名門。今夏も優勝候補筆頭に挙がる。今春の茨城大会ではエース鈴木昭を欠いての出場となったが、準々決勝で難敵藤代を8-2で圧倒。あわやコールドという内容だった。
準決勝の水戸商戦では、背番号10の樫村が重い直球と縦の変化のコンビネーションで好投した。
春の関東大会ではコールド負けも、エース鈴木昭の復活の目処も立ち、主砲宮里、攻撃的な1番打者有村などタレントが揃う。今春は控え投手らが成長、鈴木の代わりにエースナンバーを背負った倉田や樫村、要所で良いピッチングを見せた変則左腕伊藤らの好投も夏に向けて良い材料になっていきそうだ。
夏に進化を期待したいスラッガー宮里
夏秋連覇の強豪!エース右腕と好打者揃い、夏連覇狙う霞ヶ浦
昨夏の茨城王者で、秋も茨城を制し2季連続優勝の優勝候補。エース右腕飯村は、1学年上のエース綾部(霞ヶ浦→DeNA)によく似たフォームで、130㌔中盤の力強い球を放る。秋の茨城大会決勝では序盤からリリーフで登場し、常総学院を無得点に抑え優勝に貢献した。
打線は、秋の茨城大会決勝で逆転打を放った根本将が鍵となりそうで、この選手は非常にミート力が高い上に勝負強く、チャンスで回れば大量得点もあり得る。春の県大会準決勝の石岡一戦でも同点打、勝ち越し打を放った。秋県優勝、春県4強と総合力が高く、夏連覇できる力をもっているチームだろう。
霞ヶ浦のキーマン根本将
春県準優勝、関東1勝で自信付け初出場狙う石岡一
秋の県大会は初戦で、最速149㌔右腕長井良太擁するつくば秀英を撃破。2回戦で、常総学院に0-2で敗れたものの、秋の時点から守備力に関しては茨城トップクラスと見ていた。
春の県大会では、2回戦で個人的に優勝候補と見ていた明秀日立を7-0と圧倒コールド。準決勝の霞ヶ浦戦では、エース右腕の高崎大幹が粘りの投球で12回4失点完投勝利を挙げた。直球と変化球の精度が高く、制球力が光る好投手。狙って見逃し三振を取れる球を持っている。
どこからでも繋がる打線も光る。今春のヒーローは1年生深作ではないか。決勝では惜しくも3-4と常総学院に敗れたが、常総 霞ヶ浦の2強に十分割り込んでいけるチームだ。
常総苦しめた県立の強豪。エースで4番中心に久しぶりの甲子園を狙う水戸商
今春4強入り。ようやく光を浴びた水戸商。守谷、つくば国際といった地力のあるチームを撃破してまず8強へ。春の県大会準々決勝では、海老澤監督率いる常磐大との対戦を2-1で制した。
春の準決勝の常総学院戦では、エースで4番の瀧が先発。キレがあり重そうな直球と、縦の変化球のコンビネーションがバシバシ決まり、4回まで常総打線を無得点に抑えた。試合は1-2で敗れたが、失点は5回6回の1点ずつのみで、エースの瀧が好投を見せた。打線は常総先発樫村から暴投で、なんとか1点を奪ったのみだが、記録に残らないミスが無ければ金星も狙えた試合だったと感じた。夏はエースで4番の瀧の調子次第となりそうだ。
5番手に挙がってきそうなのが藤代で、エース左腕小川は安定感があり大きく崩れることはなさそう。打線は、エグい体格を誇る立松兄弟に浅野や満ら好打者が揃う強力打線にも注目!春は常総に敗れたが、5回まで互角の戦いを見せた。今春8強入りした常磐大はエース平野の出来が鍵となりそう。海老澤監督就任2年目の夏は一体どこまでいくのか。
秋8強入りも春の県大会では明秀日立に接戦で敗れた水城だが、エース左腕中島と1年生左腕の征矢がおり、左腕が充実している。打線は前島らミート力の高い打者が揃い、投打にバランスの取れたチームだ。下妻ニを甲子園に導いた小菅勲監督が土浦日大の監督に就任して1年目の春はいきなり8強入り。霞ヶ浦戦で奮投した1年生左腕の富田の強心臓ぶりにも注目したい。
秋不出場、春は2回戦敗退の明秀日立は、茨城本塁打記録を更新した茨城屈指のスラッガー細川と4番糸野のHI砲が中心でどこからでも点が取れる超強力打線に注目。この強力打線で河北大会は全試合コールド勝ちした。投手陣は投げても140㌔を超える細川とサイド右腕の小松にもう一枚欲しいところで、1年生らの台頭もありそうな予感だ。
昨夏準優勝の日立一
も忘れてはならない存在だ。昨夏準優勝投手の鈴木彩がチームを引っ張る。2番手左腕の片山も角度のある良い球を放る。投打でチームの中心の古田島擁する取手松陽も面白い存在だ。石岡一に敗れたものの、春の県大会は準々決勝まで勝ち進んだ。
昨夏4強の東洋大牛久は昨夏4回戦で、常総学院を1点に抑えた有馬が健在。昨夏8強入りの原動力となった大木投手擁する鬼怒商は大木の出来次第か。最速149㌔を誇る長井のいるつくば秀英は打線で長井をカバーしたい。プロ志望届を出せば間違いなく指名がかかる素材だ。茨城の剛腕のラストサマーは一体どうなる!?
水戸商vs日立商
土浦日大vs下妻ニ
水戸桜ノ牧vs常磐大
といったカードが実現すれば茨城の高校野球ファンも、より熱くなりそうな予感だ。
今夏は例年以上に激戦になりそうで、茨城戦国時代到来となるか…それとも常総 霞ヶ浦の2強時代が続くのか…。開幕が待ちきれない。